値上げ時代にお金を貯めるのは大変です。節約が必要なのは分かるけど、しんどいし、なかなか成果が出ません。家計簿をつけることは節約の基本ですが、続けるのはハードルが高いですよね。そこで、きょうは、楽しく節約ができる、超簡単家計簿を紹介します。
- 家計簿は大切ですが、ハードルが高すぎませんか?
- 超簡単家計簿とは
- 記入ルール
- 家計簿とは
- 値上げ時代の家計の現状と課題
- 家計簿をつけるメリットと目的
- 家計簿の見直しと分析の方法
- 支出を減らすための工夫と工夫例
- 食品ロスを減らすためには、
家計簿は大切ですが、ハードルが高すぎませんか?
厳密に家計簿をつけようとすると、どっちのつかずの項目が出てきたりしませんか?
「あれ。これって、どっちにすればいいの?」
・たとえばクレジットカードを使ったとき
いったい、どの時点で「消費」として記帳すればいいのだろう? クレジットカードを使ったときか、銀行から引き落とされた時点か?
帳簿のつけたかを学んだ人には、なんてことのない問題かもしれません。が、帳簿のつけ方を学んだこともなく、家計簿が苦手なわたしにとっては悩ましい問題になります。結局つづきません。
・レシートから食費や日用品などを仕分けるのは面倒
パソコンやスマホで家計簿をつけていても、そんなときには手元に電卓が必要になります。同じ画面で電卓アプリに切り替えるにしても、画面のあっちへ行ったりこっちへ飛んだりすることになって、とてもイライラします。ミスを起こしやすい状況です。しかも、たくさん買い物をしたときは、足し算引き算をしてもなかなか総額が合わないことがあります。一枚のレシートなら、まだしも、スーパーを何軒もハシゴしたときなどはレシートが何枚にもなって、どうしようもなくこんがらがってしまう。正確であろうとすればするほど、実態はどんどんズレていきます。
あなたは、そんな経験をしたことはありませんか?
私は何度もそんな経験をしています。パソコン用の家計簿ソフトも持っていますが、途中で挫折してしまいました。あまりにも細かい設定なので,使いこなせません。たしかに、微に入り細に入り、とても丁寧なつくりの家計簿ソフトなんですが、わたしには合いませんでした。
残念ながら、いま、我が家の家計は「黒字」なのか「赤字」なのか、それさえもはっきりしたことはつかめていません。預金がすこしずつ減っているらしいのは分かるので、いまの我が家は確実に「赤字」です。ですが、いったい、どれほどの赤字になっているのか、よく分かりません。
いままでは、そんなノンキな調子でも、なんとかなってきました。しかし、昨今の物価高は、そうした脳天気な家計管理を許してくれなくなりました。この物価高に対抗するためには、早急に自衛策を立てねばなりません。だったら、まず家計簿! そこで急遽、考え出したというか、自然発生的にはじめたのが、我流「超簡単家計簿」なのです。
これから、その「超簡単家計簿」について説明をしていきますが、ここでお断りしておきます。
すでに家計簿に慣れ親しんでいる方には、この記事は役に立ちません!
読んでいただきたいのは、つぎのような人です。
- 家計簿の大切さは分かっている
- グラフみたいなものはいらない
- 完璧なものはいらない
- とにかく、おおまかでいいから家計の全体像をつかみたい
といっても、記事の後半部分は、いわゆる普通の家計簿についてのまとめ記事です。必要がなければ読みとばしてください(笑)
超簡単家計簿とは
必要なモノはExcelだけです。スマホでもExcelが使えます。電卓はいりません。Excelに少しでも触ったことのある方でしたら、きっと理解できます。安心してください。
これが、その超簡単家計簿です。
計算式は、こんな感じです。
どうですか?
見たとおり、なんてことのない家計簿ですね(汗)。ですが、ちゃんとした記入ルールがあります。
記入ルール
簡単な記入ルールは以下の通りです。
- レシートがあれば、その合計金額のみを記入する
- レシートがないときは、支払った金額をそのまま記入する
- 場所欄には、スーパーやコンビニの名称などを記入する
- 住宅ローンなど、金融機関から引き落とされるものは、とりあえず無視
- ネットで購入したものも、とりあえず無視
つまり、財布から出ていった金額のみを記入していく家計簿です。家計簿をつける基本中の基本である現金の出入りのうち、出て行くものみを、まずは把握しようというのが、この超簡単家計簿の趣旨だからです。
出ていくお金をきちんとつかめば、どこに無駄があるのか、なにが問題なのか、という大事なポイントが見えてきます。そこから、節約のヒントも浮かび上がってくるでしょう。まさに、このことこそ、この超簡単家計簿のキモなのです。
この超簡単家計簿をつかうようになって、家計簿アレルギーが消えました。難しいことは考えずに、ひと月の予算を決め、出ていくお金をひたすら記入していく。これだけで、家計が変わってきます。ひと月の予算に対して、どれくらいのお金が出ていき、残高がいくらか、リアルタイムで出てきます。するとふしぎなことに、こんなことを意識するようになります。
- ちょっと買い物を控えるか
- 今すぐ必要なわけではないので、これは来月に買おう
- もっと安いものを見つけよう
そんな意識が、無理なく、自然に出てくるのです。それは、今までになかったことで、大げさにいえば、大きな進歩です。何も考えずに、しかし、すこしばかり不安を覚えながら買い物をしていた自分とは大違いです。
現金支出がつかめると、工夫したい点がたくさん見えてきます。それは節約につながり、やがて、少しでもお金を貯めたいという意識が芽生えてきます。
このように、いいことがたくさんある超簡単家計簿ですが、じつは、これで「終り」ではありません。
超簡単家計簿が楽に使いこなせるようになれば、しめたもの。つぎはステップアップです。家計簿アレルギーから解放され、ようやく本格的な家計簿をつける準備が整ってきたのです。
家計簿が苦手な人は、きちんとしたいという意識が強いのかもしれません。だから、ちょっとしたことで躓き、挫折してきたのです。もう、わたしのような家計簿アレルギーにはならないでください。簡単につけるこができれば、家計簿は楽しいものです。節約のヒントが見え、貯蓄の可能性が広がってくるので、もう、やめられません!
でも、そこで止まらないでください。
前を向いて、先へ進みましょう!
ここからは普通の家計簿の解説になります。必要がなければ読み飛ばしてください。
家計簿とは
家計簿とは、自分や家族の収入と支出を記録するツールのこと。肝心なのは、家計簿をつけることそのものが目的ではなく、家計を楽にすることが究極の目的だということです。どんなに立派な家計簿をつけても、家計が楽にならなければ何にもなりません。家計簿は、単なるツールにすぎないのです。
家計簿には、ノート、専用の帳簿、スマホやパソコンのアプリなど、さまざまな形式があります。この家計簿に毎日の出費を記入することで、お金の流れを把握することができます。お金の流れをつかまなければ、節約はできません。家計簿をつけているうちに、無駄な支出や節約できるポイントを見つけるために、家計簿は必要なツールなのです。
家計簿をつけることは、意外と面倒な作業です。毎日の収入と支出を記録するだけでも大変ですし、記録したデータを整理したり分析したりするのも時間がかかります。皮肉なことに、丁寧にすればするほど、先が見えなくなってきます。また、家計簿をつけても、効果がすぐに現れるわけではありません。「長期的な視点でお金の管理をする」という視点がとても大切になります。
値上げ時代の家計の現状と課題
値上げ時代には、収入が増えないのに支出が増えてしまう可能性があります。
・食品や日用品の値上げラッシュ
新型コロナウイルスの影響で原材料や物流費が高騰し、食品や日用品の値上げが相次いでいます。2023年1~4月はすでに7000品目以上の値上げが予定されています。短期間で再値上げする動きも広がっており、家計の負担は一段と高まっています。
・新しい生活様式への対応
コロナ禍で在宅勤務やオンライン消費など、新しい生活様式へのシフトが進みました。これにより、支出の内訳が大きく変わっています。例えば、外食費や交通費は減りましたが、食材費や光熱費は増えています。また、趣味や娯楽に関する支出も変化しています。
以上のように、値上げ時代の家計は、さまざまな変化に対応しなければなりません。そのため、家計簿をつけて、お金の流れを把握することがとても重要になります。
家計簿をつけるメリットと目的
家計簿をつけることには、以下のようなメリットがあります。
・お金の流れを把握できる
家計簿をつけることで、自分の収入と支出のバランスを知ることができます。また、支出の内訳や傾向も分かります。例えば、食費や光熱費などの固定費と、趣味や娯楽などの変動費を区別して記録することで、どこにお金がかかっているかが明確になります。お金の流れを把握することは、家計の管理の基本です。
・無駄な支出や節約できるポイントに気づく
家計簿を見直すことで、無駄な支出や節約できるポイントを見つけることができます。例えば、外食費やコンビニ費などの小さな支出が積み重なっていることに気づくかもしれません。また、電気代や水道代などの光熱費を節約する方法を考えるかもしれません。無駄な支出を減らすことは、値上げ時代にこそ役立つのです。
・目標や計画を立てることができる
例えば、貯金や投資などの資産形成の目標を設定することができます。
旅行や車などの大きな買い物の計画を立てることができます。
家計簿をつけることには、多くのメリットがあります。しかし、家計簿をつけるだけでは十分ではありません。家計簿をつける目的を明確にすることが大切です。家計簿をつける目的には、以下のようなものがあります。
・収支バランスを改善することができる
収入よりも支出が多い場合は、赤字家計になってしまいます。赤字家計は、借金や貯金の減少などの問題を引き起こします。そのため、収支バランスを改善することが必要。収支バランスを改善するためには、収入を増やすか、支出を減らすか、あるいは両方行う必要があります。
・ライフプランを実現することができる
収入と支出のバランスが取れていても、将来の夢や目標を実現するためには、さらなる努力がいります。例えば、旅行や車などの大きな買い物をするためには、貯金やローンの計画を立てなければなりません。また、老後や子供の教育などの長期的な目標を達成するためには、投資や保険などの資産運用の方法を見直すことも考えなければなりません。
家計簿の見直しと分析の方法
家計簿をつけることは、お金の管理や貯金のために有効な方法ですが、それだけでは十分ではありません。家計簿をつけたら、定期的に見直しと分析を行うことがとても大切。
・見直しの方法
収支バランスや予算管理をチェック。収支バランスとは、収入と支出の差額のこと。赤字か黒字かを判断できます。予算管理とは、支出の項目ごとに設定した予算と実際の支出を比較することで、無駄遣いや節約ポイントを見つけることができます。見直しは、週間や月間で行うのがおすすめです。
・改善の方法
家計簿を見直し、分析したら、次に改善することが必要。改善することで、お金が貯まる家計に変わります。
・固定費を減らす
固定費は毎月決まった金額を支払う費用なので、あまり見直す余地はありませんが、例えばローンは借り換えで減らせる可能性があります。保険料や通信費も見直してみましょう。
・変動費を抑える
変動費は毎月変動する金額を支払う費用なので、節約する余地があります。例えば食費は、必要なモノをまとめて買い物をしたり、こまめに在庫をチェックしたり、節約レシピを使ったりすることで抑えられます。光熱費も節電や節水を心がけることで抑えられます。
・収入を増やす
収入はお金が貯まるために重要な要素。収入を増やす方法は様々ですが、例えば副業や投資などがあります。自分に合った方法で収入源を増やしましょう。
H2節約の目標と計画を立てる
節約をすることは、お金を貯めるために必要なことですが、それだけでは十分ではありません。節約をするためには、目標と計画を立てることが大切。目標と計画を立てることで、節約のモチベーションや効果を高めることができます。
・目標を立てる方法
節約の目標を立てるときには、具体的なものにしましょう。例えば、「1年で100万円貯める」「毎月の食費を2万円以下にする」「年間の光熱費を10%削減する」などです。具体的な目標を持つことで、達成感や進捗状況がわかりやすくなります。目標を立てる際には、自分の収入や支出、ライフスタイルなどを考慮して、無理のないものにしましょう。
・問題点や改善点を見つける
支出を減らすための工夫と工夫例
固定費を減らす工夫と工夫例
・水道光熱費を節約する
水道光熱費は節約することで少しずつでも支出を減らすことができます。水道光熱費を節約する方法としては、水道料金のプラン変更や節水グッズの利用、電気料金のプラン変更や節電グッズの利用などがあります。
・通信費を節約する
通信費はスマホやインターネットなどの利用料金のことで、毎月かかるものです。通信費を節約する方法としては、スマホ料金のプラン変更や格安SIMの利用、インターネット料金のプラン変更やWi-Fiスポットの利用などがあります。
変動費を減らす工夫と工夫例
・食費を節約する
食費は毎日かかるものなので、節約すれば支出を減らすことができます。食費を節約する方法としては、自炊することやお弁当持参すること、スーパーの見切り品や特売品を利用することなどがあります。
・交際費を節約する
交際費は友人や知人と付き合う際にかかるもので、外食や飲み会などがあります。交際費を節約する方法としては、外食や飲み会の回数や人数を減らしたり、割り勘にすること、持ち寄りパーティーや自宅で過ごすことなどがあります。
・趣味・娯楽費を節約する
趣味・娯楽費は自分の楽しみのためにかかるもので、映画やカラオケ、旅行などがあります。趣味・娯楽費を節約する方法としては、映画やカラオケの割引券やポイントカードを利用することや、旅行の予約時期や宿泊先を工夫することなどがあります。
「節約」と「ケチ」は、似ているようで全く異なるものです。節約は「無駄を排除する」ことが目的の根底にありますが、ケチは「金品をため込むこと」それ自体が目的なため本質的には全く似て非なるものです。節約は、プラスになることが多いですが、ケチになることによってマイナスになってしまうことがたくさんあります。
買い物は、安さよりもコスパを重視するようにしましょう。必要な出費はケチらず、冷蔵庫は定期的に空っぽにして使い忘れや買いすぎを防ぐようにしましょう。
・セールや値下げに惑わされない、
・キャッシュレス決済で無駄遣いを防止する、
・ポイントや割引サービスを利用する
・買い物メモを作成する
・ストックは持ちすぎない
・野菜、魚、肉は旬のものを選ぶ
食品ロスを減らすためには、
・買い物前に冷蔵庫や食品庫にある食材をチェックする
・使う分、食べられる量だけ買うようにしましょう
・期限表示を確認して、賢く買う
・食材を無駄なく使って、おいしく食べきる
・フードシェアリングの活用.
フードシェアリングってなに?
フードシェアリングとは、飲食店や小売店、生産者などが、売れ残りなどを防ぎたい商品をアプリやECサイトを通じて消費者に提供するサービスです。このサービスの最大の特徴は、まだ飲食可能なのに、そのままだと廃棄される確率の高い調理品や食料を、安く提供することだよ
フードシェアリングを利用するには、アプリやECサイトを通じて、提供されている商品を購入することができます。
・TABETE(タベテ)
・tabeloop(たべるーぷ)
・KURADASHI(クラダシ)など
賞味期限と使用費期限の違いは?
消費期限は、食品が安全に食べられる最終日を示します。生鮮食品や乳製品など、腐りやすい食品に表示されます。賞味期限は、食品をおいしく食べられる期限のことで、この期限を過ぎても、食品は安全に食べられる場合があります。スナック菓子やカップ麺など、保存性の高い食品に表示されます